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U+0026派(Ando-ha)

@門司港アートワーフ(2020)

作品名:『鳴留』 技法:木彫 素材:樟、塗料

本作品は日本で境界を連想させる「狛犬」と「獅子」をモチーフに縄の紋様を施すことで静的なうねりを表現する。来る客、去る客を見守り続けその場にいる空間は日常とは違う細やかな違和感を感じてもらいたい。タイトルは「阿吽」を違う観点からの解釈で捉えたもの。

作品名:『想起の波止場/門司(2020)』 技法:キャンバスプリント、インクジェットプリント 素材:麻、インク、メディウム、ケマージュ、セミ・グロッシーペーパー

本作品は門司区に在住する住民の方々へ「門司港レトロで最も印象に残っている場所・モノ」「門司区にある場所・モノで、自分にとって大切な場所・モノ」についてアンケートを実施し、その結果に基づき制作した。本区域は港として機能するに辺り、独自の気象や海洋条件によって多くの船が座礁したというが、私たちがいまみている・きいている風景は、そうした船をはじめとする多くの人の行為・行動の伝承・記録によって成り立っている。ある人にとって細やかながらも特別にみえる風景を集積し複合することにより生まれる本作品が、先々に生まれゆく未だみぬ風景の海原に向けて、いまの風景を運び・留めるための帆のように揺らめくことを祈る。

○鑑賞してくださった皆さまへ

鑑賞いただいた皆さま、本ページにアクセスいただきありがとうございます。今後の制作につなげていくためにも鑑賞してくださった皆さまがどのようなことを作品を通して感じたか、是非教えていただきたく思っております。こちらのアンケートにもしお時間がございましたら回答いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

○U+0026派とは

本グループは詩人の佐々木樹(1992-)と彫刻家の木村翔太(1993-)によるものである。ある地域芸術祭のフィールドワークで出会った二人は地域芸術におけるアートの異物感とある種の清潔の希求に関心を抱くという点に共通認識があり、それらに対して具体的な提案を行うべく、本グループを構想した。

木村は広島県を拠点に、木彫による立体作品を樟を用いて制作している。作品の主体は縄をモチーフに「うねり」や「躍動感」を表現の特徴とする。独自のユーモアを時に混じえながら、縄文時代の美術の文脈を現代の木彫技術に取り入れた作品を提示する。

佐々木は写真と筆跡を対象メディアとしてビジュアル観察法を援用した作品の制作および研究を行っている。時に社会調査法に基づく質問し調査ならび聞き取り調査を軸にして制作を行い、制作者主体とならない中間的・再帰的な表現変換をすることによって書画一致に見られるような情報としての詩・書・画三絶を新たな形で提示する。

両者の作品形態から見られる関係は、日本美術における仏像と掛け軸の関係を意識したものであり、狭義にはある区画において異物となるようなオルタナティヴな関係空間の再構築、広義には日本美術としての仏像ならび掛け軸のスタイルのアップデートを意図している。

※U+0026は「&」のUnicodeを指す。本グループ名称にはある関係を対等に繋ぐことを表す「and」の行為を通して、多くの人々が「安堵」することのできる作品・空間づくりを行うという意味が込められている。

U.N.I.T

@KAF Gallery(2019)

○本企画について
本企画は、1922年にワイマールにて宣言された『K.U.R.I.宣言』の記述を基に、写真家の田巻海(1991-)と詩人の佐々木樹(1992-)における新たな造形的思考の理解への導きを『U.N.I.T.宣言』とし、『K.U.R.I.宣言』との差異を明らかにしながら提示することを目的とする。

○ショートステートメント

《物質詩》とは、構造主義に由来するモンタージュ理論と、ヴィジュアル・ポエトリーにおけるコンステレーション的方法を手掛かりとした、”触覚的型態”である。(佐々木樹)

各々の形体は、必要性から存在するものであるが、それがなぜ必要なのかを僕は知らないし、調べることもしない。それらを見ることは現実であり、見てはいるが、見ているという意識を持たない構造である。(田巻海)